はじめに
こんにちは。
バリスタFIREを目指している20代後半会社員の
翔べない渡り鳥(@N_migratorybird)です。
あなたは、トマ・ピケティ氏が唱えた「r>g」をご存じでしょうか?
仏の経済学者トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』は、5,000円を超す、とても分厚い本であるにもかかわらずベストセラーとなりました。
その本のキーワードは「r>g」という不等式です。
今回は、この不等式の意味と、この不等式を私のような平凡会社員がどのように活かせばよいのかについて考えてみました。
トマ・ピケティ氏が唱えた「r>g」とは
『21世紀の資本』の主張は「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる。格差解消のために、なんらかの干渉を必要とする」というもの。
その根拠となったのが、「r>g」という不等式であり、
「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示します。
18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘されています。
そのため、「r>g」という不等式が成り立つ。というもの。
つまり「r>g」という不等式は、株や不動産、債券などへの投資により得られる資本収益率が、常に労働によって得られる賃金の成長率を上回るということを示しています。
言い換えれば「裕福な人 (資産を持っている人) はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」ということになります。
すなわち、お金持ちになるには「r」の資本による収益を得ることが必須ということになります。
また、ピケティ氏は、多くの富が世襲されていると示唆します。
つまり、富裕層の資産は子どもに相続され、その子がさらに資産運用で富を得続けることができる。という貧富の差が拡大していくことを指摘しています。
「r>g」をどのように活かせばよいのか
それでは、私たちは、この資本主義の中で生きる上で「r>g」という現実に、どのように対応するのが良いのでしょうか。
すでに大きな資産を運用して「r>g」の「r」の側に立っている人は問題ないと思います。
しかし、問題は資産家ではない私のような一般的な会社員の人たちでしょう。
そんな今現在資産家でない人は、資産家を目指すのが解決策ではないでしょうか?
つまり、単純に考えれば、資産運用を開始すればいいということになるでしょう。
大切なのは「r」の捉え方
このように、現在大きな金融資産を持っていない人でも、まずは原資を作り、少しずつ投資を始めることで、「格差の拡大に絶望するだけ」という事態は避けられると思います。
これまであまり深く考えずに行っていた飲み会を控えたり、贅沢な外食や買い物を見直したりして、より効果的なお金の使い方を考えて倹約していったり、
スキルアップの自己投資を始めたり、副業や起業の準備を始めたりするなど、時間の使い方を変えていくなどの行動をとることになると思います。
その結果、貯蓄や収入が増えていけば、運用すための金融資産が用意できると思います。
そうすれば、最初は少額かもしれませんが、いずれは「r>g」の「r」側に立てるのではないでしょうか。
まとめ
- トマ・ピケティ著「21世紀の資本論」によると、「r>g」という不等式が成り立つとされています。
- 「r=資本収益率」「g=経済成長率」を表し、労働による収入では資産による収入を上回ることは出来ません。
- つまり、お金持ちになるには労働者から資産家へポジションを変えることが必須になります。
- 基本的にお金持ちは世襲的に富が相続されていくので、何もしていなければ貧富の差は広がっていくと考えられます。
貧困側に落ちていかないためにも、
我々のような平凡な会社員は、倹約と収入アップを実現し、投資にお金を回すことで、将来的に労働収入を上回るリターンを得ることが出来るでしょう。
「r」による恩恵を受けるために、資産家側に回りましょう!!