はじめに
こんにちは。サイドFIREを目指して勉強中の 翔べない渡り鳥(@N_migratorybird)です。
私は、現在は積み立てNISAや特定口座で投資信託を購入しています。
FIREについて学んでいく中で、FIRE達成者の多くは「高配当ETF」なるものを駆使してリタイアしている人が多い印象を受けます。
今回はその「高配当ETF」について調べてみたので、サイドFIREを目指す私なりの目線で考えるメリット・デメリットだと思うことをまとめました。
高配当ETFとは
高配当ETFとは、配当利回りの高い株式銘柄によって構成されている上場投資信託のことをいいます。
ETFとは「Exchange Traded Funds」の略称で、金融商品取引所に上場しており、
日経平均株価や東証株価指数などの動きに連動するような成果を目指して運用される
「指数連動型の投資信託」のことです。
そして高配当ETFでは、予想配当利回りが高い株式銘柄を選択して投資が行われています。
投資信託なので個別株式銘柄が値下がりするリスクを回避することができ、高配当の株式銘柄への分散投資を行うこともできます。
高配当ETFのメリット
高配当ETFに投資をするメリットには、以下のようなものが挙げられます。
分配利回りが高い
高配当ETFに投資をする最高のメリットは、高い配当利回りです。
株式市場の平均配当利回りが2%前後であるのに対し、高配当ETFでは4~5%の分配利回りとなるものもあります。
インカムゲインを狙いたい方には向いている投資商品の一つとなっています。
個別株の値下がりリスクを回避できる
高配当ETFでは、個別の株式銘柄が値下がりするリスクを回避できるというのもメリットになります。
ETFは投資信託なので、複数の銘柄に分散投資を行います。
よって、仮に1つの銘柄の株価が下落しても、他の銘柄でカバーできます。
一般的な株式投資において、ある株式銘柄を購入した場合、その株価が大きく下落することがあります。
もし、全資金をその銘柄・企業に投資していた場合、大きな損失となってしまいます。
しかしETFへの投資は分散投資となるため、個別株の値下がりによるリスクを抑えることが可能になるのです。
値動きがわかりやすい
高配当ETFは個別株式などに比べて値動きがわかりやすいのもメリットとなります。
ETFは、日経平均株価や東証株価指数などの指数に連動するような成果を目標に運用されます。
そのため、それらの指数とほぼ同じ値動きとなります。特異な値動きをすることは少なく、比較的投資しやすいと思います。
選択肢が多い
高配当ETFは、投資対象の選択肢が多いというのもメリットといえます。
ETFには、日本の株式だけではなく、日本の債券、海外株式、外国債券、コモディティなど、
さまざまな指数に連動する商品が存在します。特に、米国の高配当ETFでは、
誰もが知っているような世界的銘柄を中心に構成された商品も提供されており、人気を集めています。
FIRE後の配当生活をイメージし易い
FIRE後の生活イメージが持ちやすいのもメリットだと思います。
後述でデメリットに上げていますが、自動的に再投資されないのがETFの特徴です。
一旦配当金として受け取ることになるので、見方を変えてみると配当生活のイメージが着きやすいと思います。
高配当ETFのデメリット
一方、高配当ETFへの投資には、以下のようなデメリットも存在します。
大きな成長は見込みづらい
高配当ETFを構成している銘柄は、今後大きな成長を見込みにくいというデメリットがあります。
高配当ETFを構成する銘柄の市場は、すでに成熟している市場であるため、大きく成長する可能性は見込みづらいです。
ただし、成長性は限られるとしても、そのぶんリスクの低さには強みを持っているということになります。
高配当ETFは大型株の割合が高いので経済状況に左右されにくい耐久力があり、長期の資産運用には適しているので、単純に欠点とは言いにくいかもしれません。
自動積立ができないことがある
高配当ETFでは、自動積立ができないことがあるというのもデメリットです。
ETFは、投資家自身が市場価格を確認しながら売買を行います。
そのため、自動積立投資ができない場合があり、その分手間と時間が掛かってしまいます。
ただし、一部の証券会社では累積投資(毎月定額で銘柄を購入し続ける投資)の対象になっていることもあり、その場合は自動で積立投資が可能なようです。
自動的に再投資できない
高配当ETFでは、分配金を自動的に再投資できないというのがデメリットです。
一般的な投資信託では、分配金を再投資するかどうかを選択できるケースが多いのですが、高配当ETFでは分配金を再投資する仕組みがありません。
そのため、投資効率を上げるために再投資したい場合は、その都度自分で買い付けを行う必要があります。
配当金に課税される
投資信託は分配金の受け取りなしで自動で再投資設定が出来るのですが、ETFであれば一度分配金を受け取ります。
その分手動で再投資するにしても、複利効果は減少してしまう点はデメリットだと思います。
まとめ
高配当ETFのメリットデメリットをまとめてみました。
自動積立や自動での再投資が出来ないというのがデメリットとしてありますが、
株式市場平均より比較的高い配当を狙えて、安定性も高そうなETFは魅力的だと感じています。
また、高配当ETFだと1度配当金として受け取るため、FIRE後の配当生活をイメージしやすいですが、
その反面、分配金について課税されることになるので、そこのところをどう考えるかも購入する際は注意する必要がありそうです。
私は実際にFIREした後のシュミレーションをイメージするためにも、少し購入してみようかと考えています。
ただ配当金に課税されることと、再投資を毎回する手間を考えると、現状の投資信託への投資を維持しつつ、一部のみ高配当ETFという選択肢を選ぼうと思います。